老後資金を考えるとき、「最後にいくら残るか」という数字に目が向きやすいものです。もちろん最終的な資産額も一つの目安ですが、実際の暮らしでは途中の流れも大切です。退職して給与収入が減る時期、年金が始まる時期、生活費が変化する時期、医療や介護に備えたい時期など、資産が一番沈むタイミングを見ることで、より現実に近い見通しを持ちやすくなります。

たとえば、退職から年金開始までの期間が長い場合、その間は貯蓄を取り崩す可能性があります。退職金がある場合でも、住宅ローンの残り、子どもの教育費、親の支援、住まいの修繕費などが重なると、資産の減り方は変わります。最終年の資産だけを見ると問題がなさそうに見えても、途中で大きく資産が沈む時期があるかもしれません。

65歳以降の生活費をどう見積もるか

老後の生活費は、現役時代より下がる項目もあれば、あまり変わらない項目もあります。通勤費や仕事関連の支出は減るかもしれませんが、住居費、食費、通信費、光熱費、趣味、帰省、医療、介護、家の修繕などは続きます。どのくらい見積もるかは家庭によって違うため、まずは複数の前提を置いて試すのが現実的です。

また、年金開始年齢や退職年齢を変えると、資産の谷の位置も変わります。長く働く前提にすれば給与収入の期間が伸びますが、働き方や健康状態は将来変わる可能性があります。早めに退職する前提にすれば自由な時間は増えるかもしれませんが、取り崩し期間が長くなることもあります。どちらが正しいではなく、条件を変えて見通しを比べることが大切です。

資産の谷を見える化する意味

資産の谷とは、シミュレーション期間の中で資産残高が最も低くなる時期のことです。この谷がどこにあるかを見ると、家計が苦しくなりやすいタイミングを把握できます。もし教育費ピークや住宅費の大きな支出と重なるなら、早めに条件を見直す材料になります。

ライフプランゲームでは、退職年齢、年金開始、生活費、資産運用の前提などを変えながら、資産グラフや資産の谷を確認できます。金融商品を選ぶためのツールではなく、家計の時間軸を見える化するための入口として使えます。

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の金融・税務・住宅ローン等の助言ではありません。金融商品や年金、税金に関する判断は、公式情報や専門家の情報も確認してください。

老後資金の途中の谷を見てみたい方は、ライフプランゲームのトップページから概要をご覧ください。